日本のホップ「ソラチエース」を使った国産クラフトビール2選(+α)

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「ホップって何だろう」という純粋派の方や、

「日本のクラフトビールで面白い味に出会いたい」という上級者の方。

日本産のホップを御存じでしょうか。

その名も「ソラチエース」。

エース的存在感を醸し出すその名に負けぬ、素晴らしい味・香りなのです。

そんなソラチエースを使ったビールの人気が出始めているので要チェックです。

日本のクラフトビールでソラチエースを使っていることで有名なビール2種類をご紹介します。

 

 

ところでホップとは何でしょうか。

キリンのホームページを参照すると、

ホップはアサ科のつる性の多年草植物で、ビールの味や香りに重要な役割を果たしています。
ビールに使われるのは雌株の毬花(まりばな)の中に含まれる黄金の粉末「ルプリン」です。
ビール特融の「苦み」と「香り」を与え、泡の安定化保存性を高める働きがあります。

また、殺菌効果もあります。

殺菌効果に関しては、インドがイギリスの植民地だったころに、インドからイギリスにペールエールビールを送る際に防腐剤の役割としてホップを大量に入れて香りと苦みが強いインディアンペールエール(IPA)できた話は有名でしょうか。

ホップとはなんですか?ホップの毬花:サントリーのホームページより

ドイツのビール純粋令では、ビールは大麦、ホップ、水のみを原料とすべし、と定められるほど、ホップはビールの柱となる部分です。

そして、ホップを使い分けることでビールが七変化するので面白いのです。

はじめて「ソラチエース」を使ったビールを飲んだ時の衝撃は大きく、是非知ってもらいたいと思います。

 

  • SORACHI1984

サッポロビールから発売されたSORACHI1984。

センスのいいお店のビールコーナーで見かける方も多いのではないでしょうか。

値段も他のビールと比べて大きく変わりはないので挑戦しやすいところも魅力的です。

サッポロ曰く、

ソラチエース。

サッポロビールが品種登録したはじめてのホップ。

日本では日の目を見なかったこのホップは、

アメリカで見出され、

今や、世界のビール業界の注目の的になった。

SORACHI 1984.

35年以上の時を経て、

サッポロビールが、ようやく日本で作り上げた、

「伝説のホップ ソラチエース」だけを使ったビール。

やっと世の中に出てきた、待望のビールなわけです。

色は日本で見慣れた黄金色。

一口目のファーストインプレッションは定番のピルスナー。

麦の香りが豊かでシャープな苦み。

ただ、少し経つと香りが変わって、柑橘系でありながら深みがあるような、ソラチエースの個性が優しく香ります。

独特の風味は控えめに主張しているので、初めての方にも受け入れやすい仕上がりだと思います。

ソラチエース入門編としてお勧めです。

 

 

  • 常陸野ネストビール ニッポニア

「ソラチエース、結構好きかも」とハマってしまった方にはこちら。

常陸野ネストビールは何を飲んでも美味しいですが、一際目立つボトルがこちらの「NIPPONIA(ニッポニア)」。

大きいです。圧倒的存在感。

木内酒造のホームページ曰く、

昔のビールは美味しかった。

日本で開発されたビール麦の原種「金子ゴールデン」。

同じく日本で育種されていたホップ「ソラチエース」。

この二つの日本オリジナルの原料から醸造した、黄金色の輝きを持つビール。しっかりとした柑橘フレーバーと深い味わいをお楽しみいただけます。

麦にも日本の品種へのこだわりがあります。

色はブラウン系。

注ぐそばから香り立つソラチエース。

飲めばわかる、旨いやつや。

IPAで感じられるようなシトラス系、トラピストビールのような奥行き、エキゾチックで複雑な味わいが口いっぱいに広がります。

ソラチエースに溺れたい、そんな願望を満たしてくれる一本です。

中毒性のある美味しさ…

ソラチエース玄人には是非試してみていただきたいです。

 

 

ところで、海外のクラフトビールでもソラチエースを使っているみたいです。

  • Brooklyn Sorachiace(ブルックリン ソラチエース)

FARMHOUSE SAISONスタイルのビール

君はセゾン。

ブルックリン ソラチエースのホームページ曰く、

北海道オリジンのホップ「SORACHI ACE」を使った、セゾンスタイルのビールです。

ブリューマスター・ギャレットが、このホップの非常に個性的な香りに刺激を受け、レシピを着想しました。

SORACHI ACEホップ特有のレモングラス・ハーブ・シトラスのような爽やかな香りと明るい余韻が楽しめます。

特に、和食や魚介類との相性が抜群。タイ料理、カレーなどスパイシーな食事ともよく合います。

ラベルがオシャレ。

飲むと切れの良さが印象的。

後から立ってくる香りがまさにソラチエースならでは。

香りの強さはSORACHI1984とNIPPONIAの間くらいです。

コロナで出歩く機会範囲が限られているので街中での販売状況がわかりませんが、近所では売ってました。

冷蔵庫からこんなビールをサラッと取り出したら、オシャレ上級者確定です。

 

ソラチエース入門としては、SORACHI1984→ブルックリン ソラチエース→NIPPONIAの順で試してみるといいのではないでしょうか。

これほど素晴らしいホップがあるとは… 日本、奥が深いです。

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