医師のための仮想通貨運用:忙しい医師でもできる方法をピックアップ【DeFi入門編③】
前回までのDeFi入門編は順調にクリアできましたか?
仮想通貨運用の世界に入ると、独特の言い回しがあったり、銀行とは違う仕組みがあったりして慣れるまでは大変かと思います。
取り引き手数料は少額なので、少しずつ授業料を払うつもりで何度か取引を行っていると慣れてきます。
臆することなくハイリターンを目指しましょう。
ということで、流動性提供まで完了し、そろそろCAKE貯まってきましたか?
(前回を飛ばしてこの文章を読むと、怪文書のように感じるかも…)
今回は貯まったCAKEをさらに運用してみようと思います。
まずは、前回までのおさらいをしてみましょう。
- 日本円を日本の取引所(GMOコインなど)に入れて仮想通貨をゲット
- 海外の取引所(Binance)に仮想通貨を送金し、他の仮想通貨に交換
- その仮想通貨をウォレット(MetaMask)に送金
- MetaMaskとBSC(バイナンススマートチェーン)上のサイトを接続して流動性提供
慣れるまでは説明を見ながら操作するといいです。
ネットワークの選択でのミスやアドレスを間違えたりすると、資金を失って取り戻せなくなることがあります。
では、手に入ったCAKEを運用してみましょう。
今回はPancakeSwapでの運用方法を説明します。
【PancakeSwapでのCAKEの運用方法】
- PancakeSwapで自動複利運用
- PancakeSwapで新たに流動性提供してFarming
ということで、まずは貯まったCAKEを回収(Harvest)しましょう。
「Farms」の画面で、「staked only」をクリックすると、自分が預けている組み合わせのみが表示されます。
「Harvest」をクリックして承認すると、CAKEが回収できます。
このCAKEを運用します。
PancakeSwapで自動複利運用
前回、BNBの半分ほどをCAKEにしてセットを作り(流動性提供)、LP tokenをゲットしてそれを預ける(Farming)しましたが、
CAKEは単独でも預けることができます。
「Pools」を選択すると、CAKE単独で預け、ゲットできる仮想通貨の一覧がでてきます。
今回は「Auto CAKE」を選択します。
「Enable」を押して使えるようにします(新しいことをやるときには毎度この操作が必要…)。
注意書きに
0.1% unstaking fee if withdrawn within 72h
Performance Fee 2%
とあるように、3日以内に引き出すと、0.1%手数料がかかります。
今回の趣旨は仮想通貨を放置しながら運用することなので、この辺は無視して「Stake」。
預けたい量(一例としてMAX)を入れて「Confirm」。
すると、「CAKE STAKED」に反映されます。
0.1% unstaking fee until3d : 0h : 5m
という感じでカウントダウンが開始されました。
3日以上放置する予定なので問題なし。
ところで、「Auto CAKE」と「Manual CAKE」の違いはなんでしょうか。
利率が「APY」と「APR」で表記が違う。
APRは年利で、得られた利子を毎日積み上げて複利運用した年利がAPYになります。
毎日ポチるのが面倒なので、今回は自動的に複利運用をしてくれるAuto CAKEを選択しました。
面倒な操作をやってくれるので、手数料として「Performance Fee 2%」がかかる仕組みです。
そもそも年利が高いので良しとしましょう。
思い出したころにFarmsでゲットしたCAKEをAuto CAKEのプールに入れておけば運用完成。
PancakeSwapで新たに流動性提供してFarming
「Farms」の一覧を眺めると、APRに差があることに気が付きます。
あまり使われていない仮想通貨の組み合わせや、一覧に載りたての組み合わせは年利が高くなる印象です。
ここで注意すべきは、そもそも使われていない通貨ってどれだけ価値があるの?
という問題です。
一時期ドージーコイン(Dofecoin, DOGE)なんてのが流行りましたが、実用性はなし。
となると、価値が暴落することがあるのです。
まさにハイリスク・ハイリターン。
一覧に載りたてで高年利のものは、すぐに年利が下がってくるので、早めに預け始めた方がお得です。
ただ、バタバタ動かすのは今回の趣旨からずれるので、落ち着いて放置できる組み合わせを選びます。
BUSD-BNB、CAKE-USDT、ETH-USDC、BTCB-ETH、CAKE-BUSD、USDC-BUSD、DAI-BUSD、BTCB-BNB、ETH-BNB、USDT-BUSD・・・あたりは無難かと。
通貨が多すぎて混乱しますが、「ステーブルコイン」とそれ以外に分けると少し整理されます。
「USD」がついているものは、だいたいUSドルと同じ価値ということ。
(どうやって同じ価値にしているか、という仕組みがそれぞれの通貨で異なるのですが、別の機会に説明します。)
となると、USDC-BUSDとか、USDT-BUSDは、ぶっちゃけUSドルを預けているのと同じようなものになります。
現在は年利6-7%なので、銀行に預けるよりは利率がいいですね。
ということで、どの組み合わせにするか決まったら、「Trade」の「Exchange」でCAKEを交換しましょう。
例えば、CAKE-BUSDにするなら、CAKEの半分をBUSDに交換。
「Liquidity」で「Add Liquidity」からCAKE、BUSDをそれぞれselectします。
この手順は前回の流動性提供と同じです。
あとは、CAKE-BUSDを「Enable Contact」して使えるようにし、「Stake LP」でMAXにしてConfirm。
さらにCAKEが貯まっていく仕組みが完成します。
さて、CAKE運用はできましたか?
今回はすべてPancakeSwapでの運用方法を説明しましたが、CAKEは他のサイトでも運用することができます。
さらに、今回作った流動性提供(仮想通貨のセットを預ける)ことで手に入れたLP tokenも(組み合わせによっては)他のサイトで運用できることがあります。
このあたりは複雑で変化が速く、波に乗れればリターンが大きい領域になります。
ただ、日中勤務で、そのまま当直をしながら仮想通貨をいじるのは大変なので、なるべく落ち着いて放置できる方法が理想的だと思います。
その点で良さそうなサイト(プロジェクト)がありましたら、またの機会にご紹介します。
では、素敵な仮想通貨ライフを。