山口県の日本酒「原田」と刺身
山口県の日本酒といえばなんでしょうか。
一世風靡した獺祭が有名ですかね。
獺祭フィーバーが起きる前までは密かに好んで飲んでいましたが、
プレミア価格がついてしまった当時(今も?)、獺祭をあきらめました。
そして日本酒探しの旅に出たわけです。
色々飲んでみると、獺祭のようにフルーティーで甘口の日本酒も結構あるんですね。
甘口も一括りにはできず、吟醸香が立ち微炭酸で爽やかなものもあれば、トロっと甘いものもあるのです。
山口県の日本酒に戻ってみると、獺祭以外にも見覚え、飲み覚えのある日本酒が結構あります。
「東洋美人」、「雁木」、「貴」、「五橋」、「長陽福娘」など、どれも美味しかったです。
今回は「原田 特別純米酒60 槽搾り」をいただきます。
「原田」を醸しているのは徳山駅近くの「株式会社はつもみぢ」さん、200年の歴史があります。
1985年に酒造を停止しましたが、2005年に再開しました。
地元の原料にこだわり、鹿野の水、山口県の米を使用しています。
また、四季醸造という製法を取り入れることで一年中フレッシュな新酒を醸造できるようになりました。
特別純米酒60の60は精米歩合で、他に50%や40%の精米歩合に日本酒も醸造されています。
こだわりの日本酒ですが、あまり巷の居酒屋で見かけないような・・
原田との初めての出会いは、ディープな日本酒バーでした。
焼鳥屋で出会ったお兄様に連れられて酒場を巡り、3件目辺りで入店したのです。
それなりに飲んだ状態でしたが、珍しい日本酒のラインナップに目を輝かせながら勧められた原田を飲むと、なんともしっかり、かつフルーティーで濃厚な味に驚き、以来お気に入りなのです。
近くのパワースポットで入荷されているのを発見したため、早速冷酒でいただきます。
一杯目で飲むと、ずっしりとした米の旨味が印象的です。甘みもあり、やや苦みもあります。
これだけ濃い味でも後味の切れが良いのが不思議です。
飲み進めるほどハマっていきます。
山口の地酒、その土地の食べ物に合わせるとなると瀬戸内海の魚介でしょうか。
(いっそ現地で呑みたい・・)
魚介に合わせてみましょう。(本当はフグがいいのでしょうか)
脂身の旨味が強い刺身に合わせても、ぶつかり合うことなくサラリと飲めますね。
刺身と日本酒がお互いの良さを引き立てている印象です。
普段刺身にはさらっとした日本酒を合わせていただけに、日本酒の意外な一面を発見して満足。
50%、40%はどうなんだろう…