ラガヴーリン(LAGAVULIN)の魅力
医師(特に外科医?)あるあるかもしれませんが、バーでアイラモルトを嗜みつつマスターと会話するうちに、医師であることを白状することがあり、
「お医者さんってアイラモルト好きな方が多いですよね」
って言われませんか?
特徴的なピート香、病院の匂いとか消毒液の匂いと通じるところがあって抵抗なく受け入れられるのかしら、と思われるかもしれませんが、今やあの匂いの薬剤を使用することはないのでは・・
ということで病院は関係ないとして、この点についての持論は、
「医師は変わった趣味嗜好の持ち主が多いから」
オブラートに包んで説明するなら、こういう事ではないでしょうか。
ピート香に寄り添う甘い香りや燻製のような煙感がたまらない、なんて飲み進めるといつの間にかハマってしまうんですよね。
アイラモルトの魅力に気が付いてからというもの、あれこれ手を出してみましたが、結局(品切れしていないという点でも)一番好きなのがラガヴーリン16年。
まずは教科書(マイケル ジャクソン (2005) 「モルトウイスキー・コンパニオン 改訂版」小学館)を参照すると、
ラガヴーリンは容易に手に入るウイスキーの中で、最もドライで、最も長いアタックをもつモルトである
この蒸留所の仕込み水は、多くのピートを取り込んでいることが確実な、流れの速い渓流を経て到着する。熟成庫は海の波に洗われ、専用の桟橋をもっている。
ラガヴーリンという言葉は「水車のある窪地」という意味である。ラガヴーリンそのものの歴史は、1816年までさかのぼることができる。
とのこと。
早速ストレートで。
スモーキーが風味が目立ちます。これがたまらないんです。
ピート香もありながら、スモークと甘みとのバランスが絶妙。
トワイスアップにするとただ薄くなったような印象で、個人的にはどうしてもストレートで飲みたいです。
先の「モルトウイスキー・コンパニオン」では、数々のウイスキーを採点しているので参照すると、
ラガヴーリン 16年、43度
色:濃い琥珀色
香り:海のしぶき、ピートのスモーク、鼻の裏側に突き抜ける
味:中国緑茶のようなピーティなドライさ。味が広がるにつれ、オイリーで草のようで、特に塩っぽい特徴があらわれる。
フィニッシュ:ピートの火。暖かい。クマの抱擁。
点数:95
95点ですよ。トップクラスですよ。納得。
この風味、他に類を見ないです。
ところで愛用のグラス、
ワイングラスに見えますが、LAGAVULIN蒸留所のものなんです。
香り高くておすすめです。
それにしても「クマの抱擁」って・・